ご挨拶
SST経験交流ワークショップ in 広島へのご案内
今年7月17日~18日の2日間にわたって、広島市の広島国際会議場(平和公園内)で第21回SST(Social Skills Training:社会生活技能訓練)経験交流ワークショップを開催いたします。この会を主催するSST普及協会は、1995(平成7)年に設立され、平成26年1月に一般社団法人となり、本年をもって創立20周年を迎えました。当協会は、SSTの普及や技能向上、研究活動の促進をめざして、毎年、経験交流ワークショップと学術集会という2大全国集会を開催しております。
SSTは、認知行動療法の1つに位置づけられる技法であり、近年その有用性が広く認められ、精神科医療・福祉の分野に留まらず、教育、司法、職場メンタルヘルスといった幅広い分野に普及し活用されています。
今回の経験交流ワークショップのテーマは、『広島の祈り・・・平和はコミュニケーションから』と掲げています。終戦70年を迎える今年の夏、広島平和公園内の会場に皆さんと集い、このように崇高で意義深いテーマを共有して学び交流する機会を心待ちにしています。SSTにまだ馴染みのない方々も、是非この貴重な機会にご参加をお誘い申し上げます。
今回のワークショップでは、丹羽真一会長、西園昌久名誉会長からそれぞれ貴重なご講演をいただきます。また、2日目のシンポジウムにて、「リカバリーのプロセスをどう進めることができるか」と題して、笠井清登教授(東京大学精神科)などにご登壇いただきます。教育講演では、岩田和彦先生(大阪府立精神医療センター)に「明日からできる認知機能リハビリテーション~SSTの効果をさらに高めるために」がご講演されます。分科会では、さまざまな専門分野の第一線でご活躍の方々に講師をお願いしております。さらに、ランチョンセミナーでは、岡崎祐士先生(都立松沢病院前院長)、伊豫雅臣教授(千葉大学精神神経科)、藤井康男先生(山梨県立北病院院長)にご講演いただきます。
本ワークショップは、今年から一般社団法人SST普及協会の主催となり、学術委員会の多大なご支援をいただきながら、中国支部が実行委員会を組織して、誠意を込めて準備を進めております。実行委員会一同、是非多くの皆さまにご参加いただき、皆さまに有意義と感じていただける会にしたいと願っております。
平成27年3月 大会長 兼行 浩史(山口県立こころの医療センター)
実行委員長 的場 文子(メンタルクリニックMatoba)